【マネジメントの勉強】その問題は正しい問題?【問題解決の前に】
- 運営の為の【問題】の考えかた
- 課題抽出の注意点
- 対策決定の際の注意点
このテーマでの
考え方の参考書籍は
【マネジメント 基本と原則】です。
1974年発行の書籍から重要なところを抜粋した【エッセンシャル版】です。
コメディカルスタッフには聞きなれない言葉が多く、読み進めるのは大変ですが、多くのヒント・考え方を得られました。
私の持っているのは第44刷ですが
納得の刷り数です
何かを改善しようとしたときに、原因となる問題があります。
その【問題】をどうとらえるかによって、答え・改善方法は変化してきます。
本記事では
課題抽出と意思決定の注意点についてまとめています
- 課題抽出がうまくいかない
- なにから始めたらよいのかわからない
- 課題解決がうまくいかない
このような悩みがある皆様の考え方の参考になれば幸いです。
事業運営を改善する為に
課題抽出⇒改善点の検討⇒改善方法の実行⇒結果の確認・反省
このプロセスはとても重要になります。
このときに
課題は何か?その問題は正しい問題か?
考えることが重要です。
なにが問題なのかを考える
書籍の一文のこのようにあります。
「まちがった問題に対する正しい答えほど、実りがないだけでなく害を与えるものはない。」
全くその通りであると思いました。
運営の為に何かを改善しようとしたとき
多くのスタッフの意見を聞くことは珍しくありません。
しかし、はじめに問題点を出すことが多いのは管理職ではないでしょうか?
【管理職が提起する問題】そのものが間違っていたら?
その答えが正しいはずがありません。
しかし、その【間違った問題】対する、全員で出した【正しい答え】は
修正が困難になります。
管理職は【正しい問題】を提起するようにしないといけません
また、スタッフが【正しい問題を導き出せるよう】に促す努力が必要です。
【正しい問題】を導き出す為にはどうしたら良いでしょうか?
問題を明確にする方法を説明します。
5W1Hで問題を考える
問題を整理するときに、5W1Hで考えるという方法があります。
- When:いつ?
- Where:どこで?
- Who:だれが?
- What:なにを?
- Why:なぜ?
- How:どのように?
問題の物事を、5W1Hで分解して確認しましょう。
以下のケースで考えていきます。
When:外出中、昨日、朝、送迎場面、現在
Where:家、屋外、送迎車、トイレ、浴室、通所リハフロア内
Who:Aさんが
What:転倒した
Why:足が引っかかった、ふらついた、すべった、人と接触した
ふらついた、認知機能の低下がある
How:どのように改善するか?
環境を整備する、人の導線を考える、注意喚起する
歩行補助具の検討、見守りを付ける
このように整理して、問題点を明確にします。
このようなケースであれば、対策・対応もしやすいと思います。
方向性がずれていても修正もしやすいでしょう。
特に部署内の報告についても、5W1Hを意識して伝達していきましょう。
管理職が判断・決定をするときの注意点
管理職が組織の運営を考えるときには注意が必要です
- 組織として対応するとき
- 多数の合意を得るとき
- 複数人で方向性を決める
- 対立意見が出ないとき
特に対立意見は重要です。
対立意見は言い合いをすることではありません。
いろいろな視点から、意見を聞き・対話し・取り入れて、メリット・デメリットを確認してその上で総合的に判断することです。
まとめ
- 問題を明確にする
- 5W1Hで問題を分解しよう
- 管理職が意思決定するときは対立意見を促そう
組織的に判断する時は、上手に対立意見を促しましょう。
ご拝読ありがとうございました。
このテーマでの
考え方の参考書籍は
【マネジメント 基本と原則】です。
【意思決定、p150】の項目が
大変参考になります。
興味がある方はご参照ください。