【PTの平均年収】自分はどの位置?リハ職年収のポジションチェック!!【R3年度版】

megane

理学療法士の平均年収は、日本人の平均年収と比べて約30万円低い状況です。

日本の平均年収との比較はこちらの記事をご参照下さい。

昇給があるとはいえ、給料はなかなか上がらないですよね。

本記事では

リハビリ専門職の平均年収・勝ち組年収・自分の年収ポジションが確認できます。

今後のご自身のライフプラン・目標年収の参考になれば幸いです。

はじめにご了承ください

  • 令和3年賃金構造基本統計データを引用・加工している。(出典:政府統計の総合窓口(e-Stat))
  • 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士は1つのグループになっている。
  • 給与所得者を対象としている。(事業所得などは含まれない)
  • 経験年数と事業規模・年齢階層ごとに分けられ収入(時間外手当など含まない)と労働者数のデータを加工している。
  • 整理されたデータを加工していますので、実際のデータと差が出る可能性がある。

データの加工・計算には細心の注意をしておりますが、不備・間違いなどありましたらお問い合わせフォームよりご指摘いただけると幸いです。

リハ職の平均年収は約412万円。では中央値は?多くのリハ職は?

リハ職の年収の中央値は約400万円
(労働者数232660名の中央116330番目が入っている平均値のデータです)

中央値とは?
データを小さい順に並べたときの、ちょうど中央にあるデータ。

平均値との違いは?
平均値はデータの合計を、データの個数で割る為、極端に大きな少数のデータがあると平均値が引き上げられてしまいます。

年収階層別の労働者数のグラフを見ると360~420万円の範囲に集中しています。

リハ職の平均年収は412万
中央値は約400万円
リハ職の多くの方の年収は360~420万円の範囲が多い印象です。

リハビリ職最上位年収幅の690~700万円台の給与所得者はイレギュラーな印象を受けます。

リハ職の勝ち組年収は?約529万円!!?

リハ職の勝ち組年収をどう定義するかによって変化すると思います。
ここでは労働者数の上位20%の年収の平均を参考にしたいと思います。

リハ労働者数:232660人の年収上位20%:46530人の平均は

約529万円になります。

平均的なリハ職に比べて、100万円程度の差がありますね。

この差を、どのように捉えるかで収入アップの方向性は変わると思います。

自分の立ち位置を確認。年収ポジションチェック!!

次は、会社の規模と経験年数・年齢から自分の年収ポジションを見ていきます。
全体的な表は、整理したPDFをご参照ください。

リハビリ職 高年収ポジションTOP10

順位企業規模年齢層経験年数平均年収
1位大規模55~59歳15年以上693
2位大規模50~54歳15年以上626
3位小規模55~59歳15年以上617
4位大規模45~49歳15年以上605
5位中規模55~59歳5~9年595
6位大規模60~65歳15年以上561
7位中規模50~54歳15年以上561
8位大規模40~44歳15年以上555
9位中規模55~59歳15年以上541
10位大規模45~49歳10~14年528
※企業規模 1000人以上:大規模 100~999人:中規模 10~99人:小規模

リハビリ職の給与所得者は

1000人以上の企業規模にいて、経験年数が長い方が年収高いですね。
5位のデータに関しては、少しイレギュラーな感じがしますね。

企業規模ごとに、経験年数と年齢の平均年収を表にしています。

ご自身の状況と比較してみて下さい。

企業規模1000人以上

単位(万円)0年1~4年5~9年10~14年15年以上
20~24歳279352   
25~29歳264368390  
30~34歳401380395431 
35~39歳406390406461462
40~44歳429411445493555
45~49歳300425399528605
50~54歳 432 494626
55~59歳   515693
60~64歳    561
65~69歳    307

企業規模100~999人

単位(万円)0年1~4年5~9年10~14年15年以上
20~24歳285340   
25~29歳299366375  
30~34歳277358388419 
35~39歳271400401407462
40~44歳361385413416491
45~49歳318437471434520
50~54歳419364413452561
55~59歳  595491541
60~64歳    488
65~69歳    371
70~歳    330

企業規模10~99人

単位(万円)0年1~4年5~9年10~14年15年以上
20~24歳263331   
25~29歳254347380  
30~34歳265397413416 
35~39歳 348351429413
40~44歳261339393442468
45~49歳310409408433460
50~54歳  518418508
55~59歳   372617
60~64歳    397

40代以下のリハビリ職は50歳以上の年収に到達できるのか?

年功序列で給料が上がるのか?
私は難しい可能性が高いと考えています。

リハビリ職の50歳以上の人数は、全体の1割もいません
彼らが資格を取得した時代は、リハ職は非常に希少な存在でした。

そのまま継続的にキャリアを積んできた

50歳以上の現在のポジションは特別です。

リハ職の供給量が増えている、40歳代以下の世代が

同様の年収ポジションに到達できるかどうかは怪しいのではないでしょうか?

5~10年後には、高収入世代が引退し、リハ職の平均年収は低減していくのではないでしょうか?

収入アップをどう考えるのか?

リハビリ職の年収は
  • 平均が約412万円
  • 中央値が約400万円
  • 多くのリハ職は360~420万円
  • 勝ち組年収は529万以上(リハ職上位20%)
  • 企業規模が大きいと年収が高い傾向がある。
  • 昇給していても、現在の50歳代の年収には到達できない可能性が高い。

リハビリ職の平均的な年収と勝ち組年収について考えてみました。

2023年3月現在、物価高の中で給与アップする企業がニュースに流れる中

医療・福祉領域の賃金は医療保険・介護保険という土台の報酬体系がある為か

病院・福祉施設が賃上げされるというニュースは聴かれません。

賃金維持のまま、物価が上がると、相対的な年収減少になっています。

リハ職の収入状況は安定的であるとはいえ、大きく上昇する可能性は低いでしょう。
リハ職という仕事で生活をしていくとき収入面をどう考えるのか?

副業、転職の方向性について興味がある方は別記事にまとめていますので、ご参照ください。参考になると幸いです。

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