理学療法士の管理職ってなにしてるの?

megane

管理職の先輩、上司にあたる人たちがどのように見えていますか。

私自身、管理職の上司・先輩に対して

デイケア管理職PT
デイケア管理職PT

「暇そうにしてるな」「座ってばっかりで楽そうだなぁ」

「ちゃんと仕事してよ」

このように感じている方は少なくないのではないでしょうか?私は感じていました。

しかし、実際に管理職になり、関わる範囲が広くなると理解できることが増えてきました。

管理職に就いた今、部下にあたるスタッフの方々からの目がとても気になっています。ここでは、新人管理職や管理職になりたい人、新人セラピストに向けて、管理職についてお伝えしていこうと思います。

管理職について

専門職の管理職が何をしているか

何をしないといけないか

管理職の不安

管理職にも厳しい目を向けながら、少しでいいので優しい目を向けていただけるとありがたいです。

管理職ってなに

 管理という名前からイメージすることがあると思いますが。マネジメントという言葉の意味を確認していきます。

Management の意味とは

【management】(マネジメント)とは

経営、管理、経営力、経営の方法、経営学、経営陣、経営者側、取り扱い、統御、操縦

【manager】(マネジャー)とは

支配人、経営者、管理者、(銀行の)支店長、部長、局長、興行人

上記のような意味になります。

【管理職(マネジャー)は管理(マネジメント)する職】なんですね。

私自身、自分の仕事内容に悩み、改めてこのことに気づいたとき

プリセット3
プリセット3

・・・マネジメントってなにするの?どうすれば良いの?

理学療法やリハビリテーションについては勉強してきたけど、マネジメントについては全く知りませんでした。かろうじて、通所リハビリで制度上名前のある【リハビリテーションマネジメント】という言葉と内容から、イメージはつきましたが具体的なことは良く知りませんでした。

低コストでする、マジメントの勉強法についてはこちら

マネジメントは誰も教えてくれない

私の、管理職としての仕事は誰にも教えてもらえませんでした。マネジメントもそうです。これは、各組織の管理体制によるところが多いのかもしれませんが、私の場合はこんな状況がありました。

リハビリ部管理職の退職

私が就職してしばらくして、管理職が入れ替わりのタイミングでした。次の管理職に任命された方が数年で退職してしまって、後進の育成がないまま別の先輩が管理職になりました。

私の上司自体も新任管理職な為、方向性を指導できるような経験はなかった。

新規事業の立ち上げ

介護保険事業の立ち上げを命じられ、そこで管理職として任命された。

リハビリ部署から外れた仕事を始めた為、手探りで仕事を組み立てていたので新任の上司も何かアドバイスできる状況ではなかった。

部署の状況が変化した為、私にも管理職の声掛けがありました。

このような状況で、指導してもらうことはなかったけれど、いろんな方に相談はできました。職種を超えて相談できる環境は大事ですね。

私自身マネジメントの方向性は基本的に書籍を読んで勉強しています。

低コストでする、マジメントの勉強法についてはこちら

通所リハビリの運営・マネジメントについての考えはこちらの記事にまとめています

あわせて読みたい
通所リハビリのマネジメントを考える【提供サービスの向上を目指して】
通所リハビリのマネジメントを考える【提供サービスの向上を目指して】

労働基準法上の管理職とは

労働基準法

(労働時間等に関する規定の適用除外)

第四十一条 この章、第六章及び第六章の二で定める労働時間、休憩及び休日に関する規定は、次の各号の一に該当する労働者については適用しない。

一 別表第一第六号(林業を除く。)又は第七号に掲げる事業に従事する者

二 事業の種類にかかわらず監督若しくは管理の地位にある者又は機密の事務を取り扱う者

三 監視又は断続的労働に従事する者で、使用者が行政官庁の許可を受けたもの

このような記載があります。

労働時間等の規定に適用されない。

【残業代が出ない 労働時間を自分で決める裁量がある その部分を補填する待遇がある】

このような特徴ですね。

実際にコメディカルスタッフでここまでの裁量を与えられるケースは少ないのではないでしょうか?

本サイトでは新人管理職を対象としている為、【中間管理職】をイメージして記事にしています。

管理職って偉いの?

会社・病院の管理をしているレベルの管理職であれば、報酬をくれる側なので、偉いのかもしれませんね。中間管理職であれば、偉いことはありません。偉そうにしているだけです。雇用されているという立場で、会社から任されている仕事が違うというだけです。部署のまとめ役という仕事である以上、何かあった際の方向性を示す場面がある為、偉そうに見えるだけです。

個人的な意見ではありますが、管理職として運営の仕事をし始めたとき、心構えとして【自分が他のスタッフよりも偉くなった】と勘違いしないように注意していました。あくまでも、運営の仕事をしているだけだと心がけています。

管理職の仕事

担当範囲のマネジメントが主な仕事になります。どの程度の範囲の管理運営をするかによって、仕事の量や内容が変わります。人事の裁量があるのか、部署の方向性を考えるのか?現場の運営なのか。ここでは、中間管理職としての仕事を提示しています。

人事・人材育成

診療・介護報酬上の基準に合わせた人員配置の検討・調整。担当範囲のスタッフの人材育成。

勤怠管理

勤務状況の管理。有給を使っているか。スタッフの体調はどうか。業務負担の偏りがないか。長期休暇のスタッフがいるときの勤務調整。

運営管理

部署の方向性・目標の提示

病院全体との連携

病院全体や各部署・外部の事業者との情報交換や部署の窓口

診療報酬・介護報酬請求の管理

スタッフの評価

賞与の査定に反映する評価をする場合もあるようです。

管理職じゃないのに、管理の仕事をしている!!

管理職の仕事を見て、【自分は管理職手当ももらってないのに同じよう仕事をしてるな】と思った方!!いるかもしれませんね。そんな方は、上司に相談してみても良いと思います。

場所によっては、後進の育成の為に持ち回りでしている業務もあるかもしれません。しかし、同じ状況が何年も続いているようであれば、【している業務に対しての手当て】を申し出ても良いと思います。

療法士が一人の職場の場合は、業務内に含まれるということになるかもしれません。

まとめ

理学療法士の管理職の仕事をまとめました。私自身の経験をもとに記事にしていますので、ご了承の上参考にしてください。管理職に任命されると【管理職の仕事】ができるわけではありません。

新卒で就職した時と同じように、管理職としての勉強をしていかなくてはいけません。管理職として私がしている勉強については別記事にまとめようと思いますので、是非ご覧ください。

拝読いただきありがとうございます。

ABOUT ME
記事URLをコピーしました