【卒前・新卒・新人PTの収入と勉強】理学療法士として生活していく!!

megane

リンクにはPRを含みます

この記事では、これから理学療法士として、働いて生活していこうという方々が

本記事でわかる事
  1. 納得して仕事に取り組める
  2. 年収アップの方向性を見つけることができる。
  3. 10年先に知らない人と比べて、お金の心配が減らせる
  4. 継続して学ぶための土台ができる

このような情報をまとめています。

PT経験年数10年以上で、その半分以上を中間管理職として仕事をしてきた私が新卒~仕事に慣れたころぐらいにっておきたかった情報を発信していきます。

専門学校・大学でPTを目標として勉強・実習に取り組んだ結果、病院・介護施設を中心に現場に出ていくと思います。

「PTとして一人前になる為に、勉強していかないといけない。」

この考えは正しいですが、もう一つ手前の考え方が必要です。

PTとして収入を得て生活する。

どう生活していくか?その上で、どう自己投資に時間・お金をかけるか?

これから、理学療法士として生活していく、暮らしていく事になります。暮らしていくにあたって必要な情報・方向性を確認していましょう。

就職活動前の確認

リハビリ職の年収は?
  • 平均年収 416万円
  • 中央値では 約404万円
  • その多くが 約370~420万円
  • 勝ち組年収(上位20%の平均給与とすると) 約529万円

令和4年賃金構造基本統計調査を引用・加工

リハビリ職の平均年収についてはこちらの記事をご覧ください。

経験年数0年のリハビリ職の平均年収は293万円です。【令和4年賃金構造基本統計調査を引用・加工

この年収は、税金・社会保険料が引かれる前の金額で、時間外手当などは含みません。

就職直後に平均年収からスタートすることはありませんが、10年程度働いたら400万円程度になる可能性が高いと思います。

経験年数5~9年のリハビリ職の平均年収は402万円です。【令和4年賃金構造基本統計調査を引用・加工】】

しかし、将来勝ち組年収529万円に到達できる方は少ないでしょう。

現状、PTの収入の傾向は年功序列です。そして、リハビリ職平均年収の上位10位は50歳以上の年代が主です。

調査データの中のリハビリ職の労働者のうち、50歳以上は1割もいません。

50歳以上のリハビリ職の方々は、人数がおらずに希少な人材でした。

2023年の近年、PTは毎年約1万人の国家試験合格者が出ています。このような時代の我々が、現在の50歳代と同様のキャリアを歩めるとは考えられないです。

その上で、理学療法士の年収を十分と捉えるか?少ないと捉えるか?で就職の方向性を考えましょう。

企業規模が大きい(労働者数が多い)病院の方が年収は多い傾向です。

企業規模で考える就職活動の方向性についてはこちらの記事をご覧ください。

どのような領域で働きたいか?

理学療法士の働く領域は主には病院や介護保険施設。他には、フィットネスジムや海外。自分で企業して仕事をしていく事もあるでしょう。

医療保険か介護保険どちらの領域かで年収の差があります。医療保険下の方が年収は高いです。

デイケア管理職PT
デイケア管理職PT

私の場合は、最初は小さい事業所で働いていて、有給の使用や昇給の見込みが少なかったので

500人規模の病院に転職して、有給の取りやすさや、昇給などの待遇面が改善しました

日本の医療・介護保険下で働くか、一般企業で働くかで倒産リスクに差があります。

私の知り合いで、【放課後デイサービス】で仕事をしていた方が、運営会社が事業を止めることになったので仕事がなくなったことがあります。

介護保険であっても、2022年には介護事業所の倒産が最多になっているというニュースも出ており、自分が安心して生活していく為の土台をどのように捉えるか考えましょう。

急性期・回復期・生活期やスポーツ、産業等といった自分の希望する分野がある方は好きな方向に向かうことが良いと思います。

自分の希望が分からない方は、特に事業が安定している規模の大きな医療施設に勤めることで、収入面でみて生活は安定すると思います。

就職先が合わない 希望の求人が出た

  • 就職先が合わない
  • 就職した年に希望の求人が出た。

このようなことは珍しくありません。

私自身、指導していた後輩から相談されて実際に送り出してきた側の人間です。

新卒から入職後、すぐに転職について考えると、こんな不安があるようです。

「新卒ですぐに転職してもうまくいかないのではないか?」

「少なくとも3年は働かないとダメなんじゃないか?」

「仕事も教えてもらったばかりなのに申し訳ない。」

こんな時、彼らをこんな言葉で送り出しました。

「大丈夫、転職活動したらいいよ。」

「3年ルールなんてない。希望の勤め先に行くべきだよ!!」

「気にしないで。次の職場で役立てて!」

人生の中で、働く場所は大事な要素です。

もし、自分の希望があれば優先すべきですし、そうして欲しいと思います。

新卒3年ルール?

誰が言い始めたか分かりませんが、新卒で少なくとも3年は同じ所で働かないといけない。

わたしも、そう思っていた時期がありました(自分が新卒の頃)。ですが

いつでも転職して良いんです!!3年ルールなんてありません。

優先すべきは自分です。自分の希望の方向性に合わせて行動しましょう!!

合わない職場に時間をかけるなんてもったいないですよ。

Topic PTの離職率は?

平均離職率は医療で10.2%。介護で18.8%

医療従事者の需給に関する検討会
第2回 理学療法士・作業療法士需給分科会 資料2

公益社団法人日本理学療法士協会 の調査報告

新卒転職の注意点とすると、転職癖がつくといけません。

その為、就職・転職活動の際に、自分の希望・方向性を整理しておくと良いです。

自分の方向性を整理しておくことで、自分の選択に納得できますし

次回の転職の方向性を修正することができます。

「何となく」ではなくて、勤務先に何を求めるのか?が重要なポイントです。

転職エージェントの活用

転職活動をするときは転職エージェントを活用しましょう。

エージェント活用の利点

無料

時間が有効活用できる

情報収集と提案してくれる

情報収集・比較・見学・面接 転職活動には多くの労力がかかります。

こんな時に役に立つのが転職エージェントです。

学校だと職員募集が集まるので、情報が多く・比較しやすいです。

しかし、卒後は自分で探さないといけない状況。

仕事と並行して、転職活動することは大変ですよね、その為

転職エージェントを活用することで効率的な転職活動ができます!!

デイケア管理職PT
デイケア管理職PT

求人内容を比較するときに、自分一人だと情報収集に時間がかかってしまうけど、エージェントの活用で時間に余裕ができましたよ。

エージェントを活用するときの大事なことは

自分の希望を具体的にして、エージェントに伝えることです。

その為、転職の方向性が重要になります。

転職エージェントの活用についてはこちらの記事をどうぞ

理学療法士として生活する事

無理な節約は長続きしません。自分のできる範囲・生活の満足度が変わらないように、無駄な支出をなくしていく事が大切です。

勤務先が決まり、収入を得るようになれば生活の基礎が安定してきます。

新卒のリハビリ職の平均給与は?

月額 23.9万円(時間外手当は含みません)

年収 293万円

令和4年賃金構造基本統計調査を引用・加工

ここからスタートです。

ひとり暮らしか実家か?結婚しているか独身か?奨学金の返済があるか?

様々な状況の中、この収入が生活基盤です。

生活を続けていくために 昇給はどれくらい?

月給23.9万円で税引き後、約80%になるとして、おおまかに手取り19万円です。これで生活をしていく事になります。

この収入がどんどん増えると生活が楽になりますが

リハビリ職の給料は急に大幅には増えません

Check 昇給額はいくら?

定期昇給の多くは1回/年

昇給×(12ヶ月+賞与率)=年間増加分

例)昇給5,000円×(12ヶ月+ボーナスは3ヶ月分)=75,000円

手取りだと 6,0000円くらいですね

デイケア管理職PT
デイケア管理職PT

わたしの勤務先は、一定の年齢から昇給額が減少する規定です。(入職数年後に確認して、ハッとしました)

知っていると人生設計の参考になります。

収入アップについては別の項目で記載します。

ここでは、支出の低減の重要性について説明します。

固定費を見直す

家賃・スマホ代・電気代・水道代・保険代。生活の為に毎月必要な支出があります。

いま、月々の支払いがどのようなものがあるのか?どれくらい払っているのか?

固定費を見直して、決まった支出を抑えれば使えるお金が増えます。

固定費が毎月5000円でも減ると、年間6万円の節約です。

この5000円は大きいですよ。

勤務先の昇給額を調べてみて下さい。もし、毎年の昇給が5000円なら

この節約は、1年早く昇給したことと同じ価値ではないですか?

昇給するのに1年かかりますが、固定費の見直しはすぐにできます。

必要な支出を考える

ファッション・まんが・ゲーム・旅行などなど、自分の好きなことにお金を使う事は大切です。しかし、お金の使いどころも大切です。

デイケア管理職PT
デイケア管理職PT

ソーシャルゲームにはまってガチャを回して、振り返ると数万円課金してほしいキャラが出ないで後悔する。そして、次のイベントでまた回す。気づいたときには数万円!!

当時は楽しかったので、「楽しむことにお金を使った」と思えば後悔も少ないですが、もったいない事していましたね。

遊ぶこと・楽しむことは重要です。仕事以外の経験は、仕事に役立つことも多いですよ!!

しかし、将来的に生活を楽にする為にお金を使うことも重要です。

これは、貯蓄・貯金ではありません。資産にお金を掛けましょう。

資産とは【それ自体が、お金を生み出すもの

この本を読んで、お金についての考え方が変わりました。新卒・新人の皆さんにおすすめする1冊です。

初版が1997年なので、図書館にも置いている可能性が高いと思います。

資産にお金を使いましょう。

ひとつが誰でも持っている資産、自分自身です

自己投資して、自分の価値を高めましょう

次に、お金を生みだすものにお金を掛けましょう。

株式、不動産、事業など

わたしは株式投資をしています。

新卒の理学療法士に伝えたい大事なことは

自分の生活の為、お金について勉強しましょうということです

国家試験に合格したら、次は現場での勉強もありますが。

税金・お金についても勉強しましょう。今は、Youtubeでも良い情報がありますし

こんな書籍もあり、おススメです。

お金の勉強が体系的に記載されています。

ご存知の方も多いかもしれませんが

まだの方はぜひ手に取ってみてください。

お金についての情報は怪しいものもあります。

自分自身で知識を身に着けて、情報の選択できることで、身を守る力になります。

給与所得者の節税は、【ふるさと納税】が手軽で確実です。ぜひ、調べてみて下さい。

理学療法でもなんでも、勉強するときの調べる力はとても大事です!!

勉強するという事 目的は何か?

わたしの大きな後悔に、卒後の勉強不足があります。

PTについてではありません。生活すること・収入と支出・お金について知識が不足していました。

PTという資格取得に向けて勉強して、無事に国家試験を突破しても継続的な勉強は重要です。

大事なことは【なんの為に、なんの勉強をするか?】、勉強の方向性です。

臨床で、より良い患者支援の為、理学療法の勉強をする

大腿骨近位部骨折の治療指標を知る為、ガイドラインを読む

通所リハでのリハビリ管理の為、リハビリテーションマネジメントについて知る

自分の豊かな生活の為、税金・お金についての勉強をする

大学・専門学校でしてきた目的は、理学療法士資格取得の為ですよね。

では、社会に出てからなんの勉強をするべきでしょうか?

3つの勉強の方向性について説明していきます。

お金の勉強

 まずは上記でも紹介した、こちらの2冊の書籍をお勧めします。

まずは、図書館で探してください。あれば、無料なので

金持ち父さん貧乏父さん

この本で、お金についての認識が変わりました。

20歳の頃に読んでも当時の自分には響かなかったかなと思いますが、30歳を過ぎてこの本に出合ってお金についての認識が大きく変わり、【資産を作る】という考えが強くなりました。新卒の皆様が、今後豊かな生活を目指す為の一助になる本だと信じています。

お金の大学

近年発売されたこの本は、お金についてのことが体系的に整理されており、とても分かりやすいです。私自身、認識不足のところもあり勉強する、良いきっかけになりました。当時に、こんな本があればすごい助かっただろうなと思います。

今は、youtubeでの動画も多くアップされているので、是非参考にされてください。

お金は生活にとってとても大切です。お金を稼ぐために働いています。では

「お金」って何ですか?「税金」について知っていますか?

ほぼ毎日お金を使っていますが、私はお金について知りませんでした。

お金は欲しいですが、お金については無知でした。

知れば知るほど、もっと早く知っていればと思います。

PTとして生活を始めた今、お金の勉強を始めてみて下さい。

この学びは臨床に役立ちますよ

理学療法士としての勉強

医療人として継続的な勉強は必須です。基本的な解剖・運動・生理学を反復するとともに、学会などに参加して最新の情報を学びながら自分の専門性を磨いていきましょう。

新卒からの勉強の方針
  • 患者・利用者さんから学ぶ
  • 先輩から学ぶ
  • 興味があることを学ぶ
  • 学会に参加する

患者・利用者さんから学ぶ

現場に慣れるには一番早い勉強方針でしょう。目の前の患者さんからの学びが一番多く・臨床に役立ちます。目の前の患者さんときちんと向き合いましょう。

先輩から学ぶ

患者さんと対応している中で、考えても答えが出ないときは仕方がありません。

疑問や対応に苦慮するときは先輩に頼りましょう。

疑問や悩みはすぐに聞くではなく

自分の考えを提示した上で、質問すると良いですよ。

興味があることを学ぶ

自分の興味のある分野は積極的に勉強しましょう。目の前の臨床と直結しなくても、学んだことは無駄にはなりません。どこかで役立つときはあります。

学びの方向性には注意が必要です。

近道はなくても遠回りは少なくしたいですよね。学びの方向性のヒントを与えてくれるのは、目の前の患者さんではないでしょうか?

学会に参加する

学会参加することで、最新の情報・リハビリテーションの方向性等に触れることができます。

学ぶ方向性の修正や珍しい知見・刺激を受ける為、積極的に参加してみて下さい。

学会参加の心得 旅行ついでの学会参加

勉強ばかり続けても疲弊します。学会は勉強の場ですが、旅行ついでに学会に参加するくらいの気持ちで良いと思います。

美味しいものを食べて、ちょっと観光して、最新の情報を収集する。気分転換も大切です。

デイケア管理職PT
デイケア管理職PT

勤務先によっては、勉強会の出張費を出してくれるところもります。

前提、勉強をするんですが、お得に小旅行

いかがですか?

勉強するにもお金がないと続かない

お金がないと勉強できないわけじゃないのですが、学会・研修会参加、文献購入等先立つものが必要です。

自己投資にお金を掛けて、生活が苦しくなるのも考え物です。

自分の納得の行くバランスで勉強していきましょう。

プリセット2
プリセット2

いろんな研修会に参加して、楽しかったけど研修会貧乏になってました。

家族が増えると、支出の優先順位も変わったので勉強会に参加する為の余裕も少なくなりました。

好きなことの勉強・趣味の時間

仕事以外の、自分の好きなことにも目を向けましょう。

PTの仕事は多くのコミニュケーションを必要とします。その中で、仕事以外の経験は役に立つことがあります。

PTの仕事は奥が深いですが、世の中は広く様々な物事があります。外の世界に目を向けることで、新たな気付きを得ることがあります。

「好き」は最強。何かに取り組む土台として、これに勝るものはありません。

「勉強」というと堅苦しいですが、社会に出てから自然と学びになっていることは多いです。

知っているか知らないかで、生活に差が出ることもあります。

わたしにとっては「お金の知識」がそれでした。

PTとして仕事をする為、生活を豊かにする為の勉強は継続していきましょう。

収入アップを考える

デイケア管理職PT
デイケア管理職PT

わたしは収入が少ないと思い、管理職を目指しました。

「もっと給料が上がらないかな」

理学療法士として、就職して収入を得て生活していると、誰しも考えるのではないでしょうか?

雇用されていると、給料は思ったよりも上がりません。年間昇給額を確認しましょう。

年に5000円昇給したとして、賞与率が3ヶ月となると

5000×15(12ヶ月分+賞与率)=75000 手取り想定が80%とすると 60000円

皆さんのところはいかがですか?

わたしの職場は、一定の年齢から昇給額が低下してきます。

この金額をどう考えるか?

収入アップを考えるうえで、大きく2つの方向性があると思います

収入アップの方向性
  1. 理学療法士(給与所得)の仕事で収入アップ
  2. 副業をして収入アップ

理学療法士(給与所得)のみの仕事で収入アップ

 大きな病院に長く勤める

 管理職になる

規模の大きな病院の方が、経年的に給与が増加しやすい傾向にあります。

詳細はこちらの記事をどうぞ

また、年収アップの方向性として、管理職になることが代表的でしょう。

私のPT管理職としての経験はこちらの記事です。

長期的な目線で就職先を考えるか、確実ではないけれど管理職を目指して勉強・行動していくか? このような方向性です。

副業をして収入アップ

企業での副業が解禁されて、比較的自由に副業ができる時代になっています。

時間的・身体的に余裕のある場合は副業を視野に入れるべきでしょう。

わたしの副業経験についてはこちらをご参照ください。

実際に3~5万円/月の副業で収入を得ていました。

プリセット6
プリセット6

本業が忙しくて、副業なんてする時間がないよ。

本業だけで体がしんどいよ

もちろん、PTの仕事だけでも十分に生活できると思います。また

本業が忙しくても、自分の満足する収入が得られているなら良いでしょう。

ですが

本業が忙しくて仕事と生活のバランスが崩れている

もう辞めたい

こんな方は、転職を考えましょう。

無料で転職エージェントを活用して、転職活動に協力してもらいましょう

転職エージェントの活用についての記事はこちらです

仕事をして収入を得ることは生活の基盤です

新卒の方々が初めて勤めた場所で、心身を疲弊させていく必要はありません。

他にも働きやすい場所はありますよ。

働きやすい場所で、患者さんの支援に取り組みながら、自分自身や資産に投資を豊かな生活の土台作りをしましょう。収入が不足すると感じれば、副業をして収入アップを狙いましょう!!

新卒・新人セラピストが安心して生活しながら、患者さんの支援に前向きに取り組めるように応援しています。

自分の希望する状況になりたい方の方向性の考え方についてはこちらの記事です

ご拝読ありがとうございます。

ABOUT ME
記事URLをコピーしました