【マネジメントを学ぶ】リハビリ管理職の仕事【現場でも役立つ考え方】

megane

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本記事のテーマは

  • 管理職の仕事
  • 管理職の役割

これらの考え方を知ることで、管理職や管理職ではない現場スタッフの

臨床業務の考え方を整理したり、セルフマネジメントにも役立ちます

管理職に新任されたときに、勤務先や上司から何か教えてもらいましたか?

私は特になにも指導されませんでした。

管理職は何を考えれば良いのかよくわかっておらず

今までの仕事と並行して、管理の仕事も行っていました。

リハビリ専門職は管理の仕事について認識しにくい傾向があると思います。

私自身はすぐに考え方を切り替えることができませんでした

これはPT・OT・ST等の基本的な部分で

「個別に評価して、その方のプラン・プログラムを設定する。」

個別対応が基本の職種だからではないでしょうか?

その反面、セラピストは管理職向きの考え方ができる人が多いはずとも感じています。

この点に関しては後述します。

組織運営について任された人は、考え方の幅を広げる必要があります。

マネジャーは「組織の成果に責任を持つ者

ひとりのセラピストから、セラピストの管理職になった方々

こちらの書籍を参考に

リハビリ管理職の仕事の考え方についてお伝えします。

管理職になったら仕事の対象を変えよう

リハビリ専門職として管理職になった方は、仕事の対象者を変えないといけません。

書籍のマネジャーの定義を参考にするならば

現場で、患者・利用者さんに直接関わるセラピストは

患者・利用者の成果(希望・目標)に責任を持つ者

といえるかもしれません。

では、管理職ではどうでしょう。

組織の成果に責任を持つ者

対象者は【組織】になります。

リハビリ管理職は【組織】を通して、患者・利用者に貢献する立場になります。

対象者が全く違うので、

「身体に障害がある方」への知識では考え方が不足してしまいます。

あなたの管理する組織を考える

病院長であれば【病院】

リハビリ部長であれば【リハビリテーション部】

作業療法主任であれば【OTスタッフ】

管轄の管理部門は規模によって変化します。

しかし、それぞれが【人の集団】である事は変わりありません。

組織は人の集団

人の集団を動かすのが管理職の仕事です。

では、どこに向かうのか?どこに動かすのか?

ここで、目印が必要になります。

組織を動かす為の目標設定が必要になります。

通所リハビリ事業の目的・目標設定の考え方についてはこちらの記事です

管理職の仕事はなにか?


マネジメント 基本と原則 [ ピーター・ファーディナンド・ドラッカー ]

こちら書籍より抜粋

マネジャーの共通の仕事
  1. 目標を設定する
  2. 組織する
  3. 動機づけとコミュニケーションを図る
  4. 評価測定する
  5. 人材を開発する

この文章を見たとき

セラピストは管理職向きの考え方ができる人が多いはず」と考えました。

マネジャーの仕事はリハ職の仕事に置き換えることができます。

マネジャーとリハビリスタッフの仕事比較
  1. 目標を設定する⇒目標設定そのまま
  2. 組織する⇒チームアプローチ
  3. 動機づけとコミュニケーションを図る⇒対象者へ関わり
  4. 評価測定する⇒そのままですね
  5. 人材を開発する⇒治療・訓練プログラム

このように、リハビリ専門職の日常的な仕事の考え方は

管理運営の仕事に転用できます。

違いは何でしょうか?

一緒にサービスを提供する側の、人の集団である」ということから

身体に障害がない(ある場合もある)

集団である(1対1ではなく、1対多の形態)

私は、このように捉えています。

対象が変われば、仕事のやり方も変わります。

管理職の役割を考える


マネジメント 基本と原則 [ ピーター・ファーディナンド・ドラッカー ]

こちら書籍より

マネジャーの2つの役割
  • 投入した資源の総和よりも大きなものを生み出す生産体を創造する。
  • あらゆる決定と行動において、ただちに必要とされているものと、遠い将来に必要とされているものを調和させていく事。

投入した資源の総和よりも大きなものを生み出す、生産体を創造する

創造するとなると仰々しく感じてしまいますね。

小さく考えみると

300円で買った本が、中古屋さんで500円で売れたから

みんなにも教えてあげよう。

  • 投入した資源 300円
  • 生み出したもの 500円(200円得した)
  • 生産体を創造する みんなに教える (集団を作る)

このような感じですね。

ほとんどの管理職は、すでにある組織で任命されるので

新たに組織を創造するというよりは、

任されている管理範囲で大きなものを生み出すように取り組むことになります。

つまり

みんなの力で、大きな成果をあげられるように取り組む

管理職が把握するポイントは

投入した資源の総和はどれくらいか?

何を生み出すのか?

投入した資源(人件費・固定費など)よりも、収益をあげること。

事業の目的の一つは、お金を稼ぐことです。【事業継続の為】

しかし、医療・介護保険領域で成果を考えるときに

より多くの視点が必要になります。

通所リハビリ事業の成果(目的)についての考え方についてはこちらの記事でまとめています

あらゆる決定と行動において、ただちに必要とされているものと遠い将来に必要とされているものを調和させていく事

??調和って・・・?  と思っていましたが、これは

いつ、何が必要なのか考えて決定・行動して、様々な負担を最小限にすること

だと考えています

例えば

今年度末に介護報酬改定がある

年度末にむけて、徐々に審議会の情報を確認しながら、事業所の取り組みを再確認しよう。

今、利用者が転倒して動けない

看護師に指示して、現場の対応を任せつつ担当医に連絡。骨折なら救急車と家族に連絡する必要があるから、カルテや家族への連絡先を確認・準備しておこう。

管理職は様々な判断をすることがあります。

今すぐから、1ヶ月~1年先まで様々です。

調和させていく事とは⇒【様々な負担を最小限にすること

管理職の役割は

いつ何が必要か考えて、様々な負担が最小限になるように決定・行動する事

といえます。

まとめ

リハ職が管理職になったら対象が
【患者・利用者】⇒【組織・集団】に変わる

管理職の共通する仕事は

  • 目標を設定する
  • 組織する
  • 動機づけとコミュニケーションを図る
  • 評価測定する
  • 人材を開発する

リハビリ職は管理職に必要な考え方ができる

管理職の役割

  • みんなの力で、大きな成果をあげられるように取り組む事
  • いつ何が必要か考えて、様々な負担が最小限になるように決定・行動する事

以上のテーマでまとめてきました

部分的なポイントは、記事を追加してきたいと思います。

新任管理職さんの考え方の一助になれば幸いです。

ご拝読ありがとうございました。

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